PARCO劇場にサードステージプレゼンツ「お父さんの恋」を観に行ってまいりました。
【お父さんの恋】
主演は堺雅人氏。NHKの朝の連続小説時代から『なんか魅力のある俳優さんだよなぁ』と思っていた方ですので、その方を目の前にできるのかと、胸を躍らせて挑みました。
穂高サン@【Novelism】にお誘いいただいて、「行くよね!?」「行きます。行く行く!」と即答しましたこの舞台。しかも、最前列!
観劇は、前回の「SHIROH」以来でしたから、久しぶりの一期一会感と申しますか、素敵なお芝居だといいなぁと祈りつつ、まずは腹ごしらえをして(笑)挑みました。
まず、劇場に入って驚いたのが、その花の数。見渡す限り『花』という感じで、百合の香・薔薇の香など周囲に漂っておりまして、歩くだけで心がふわりとなるような、そんな感じがしました。もう、その場に居るだけで幸せという感じといいますか、花の香りって、そういう効果があると思いませんか?
席に着き、おしゃべりしつつ、なにしろ最前列で目の前が舞台なので、「近い! すごい! 期待!」という邪な気持ちを(笑)抱いておりました。
感想:
とにかく、脚本がいいのです。笑わせるところで笑わせ、泣かせるところで泣かせ、しんみりと深刻になりがちなテーマを持ってきているのに、その泣かせどころの緊張感を一気に笑いで弛緩させてくれる、そのテンポが私の中にある感覚とベストマッチと申しますか、ツボにはまる感じで素晴らしかったです。
そこに、乗ってくる役者さんも、皆が皆、素晴らしかったです。もちろん、超ベテランと行った方がいい前田吟氏から、非常に初々しい印象のする星野真里氏までいらっしゃったわけですが、それぞれが相手を引っ張りあげながら演技している感じで、観ながら、ついつい声を立てて笑い、涙ぐみと、世界の中に引きずり込まれて行ってしまいました。
ただ、とても気になってしまった点が一点。これは、多くの観客の方には全く気にされない部分だと思いますが……。
情報ページのストーリー説明を見ていただければ分かりますが、脳出血で『寝たきり』になっている設定です。劇中で、一度呼吸が止まってしまったシーンがあり、人工呼吸をするシーンがあるのです。
人工呼吸をする人物は3年前に医者になったという設定だったのですが、その方の人工呼吸の方法が『5回心臓マッサージをして1回人工呼吸をする』という方法だったのです。――正しくは5年前から『15回心臓マッサージをして2回人工呼吸をする』という方法に統一されています。(※『5回心臓マッサージをして1回人工呼吸をする』のは小児の場合だけです) なので、3年前に医者になっているのだったら、統一後の心臓マッサージ法でされるべきだったのではないかと。
そんな所を気にしてどうするよ! とも思いますが、実は、一般の方が実際に上記のようなシーンに遭遇してしまった時、こういった舞台上のシーン、TVでのシーンの記憶を頼りにされることもあるので、出来るなら正確な心臓マッサージ・人工呼吸の方法で行ってほしかったなぁと、ちょびっとだけですが、思いました。それ以前に、設定上からして、人工呼吸は必要でも、心臓マッサージをしなくてはならない状況にはなっていないと思われたりもするのですが(笑)
――まぁ、だからと言って、『お父さんの恋』という演劇の良さが損なわれることは微塵もありません。

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