「第21回<東京の夏>音楽祭2005 宇宙・音楽・心」の『イエーツ原作 能 《鷹姫》』に行ってまいりました。
ヒトコトで言うと、すごく良かったです。
本来の能舞台ではなく、通常の舞台での公演で、しかも戦後の新作能ということで、伝統的なものとはちょっと異なった印象もあったのですが、とにかく謡の声と笛が絶品でした。
鷹姫あらすじ:
孤島の島に鷹姫によって守られている涸れた泉があり、その泉の水をひたすら待ち続けている老人が一人。そこに遠い国の王子が永遠の命をもたらす水を求めてやってくる。王子はこの泉こそその水に違いないと思うが、老人は王子に去れと説く。この泉は鷹姫のもの、そして長年待ちわびている我のものだと説くが、王子は説得に応じない。
王子は鷹姫に戦いを挑み、その呪いに負け、泉は王子の命を汲むかのように一時水を湛えて涸れる。
老人は、ひたすら待ちわびている自分のためには湧かない水を恨み、白髪の幽鬼になって孤島の山をさまよう。
永久に涸れた泉だけが森の中に残る。
謡部分で聞き取ってのあらすじなので、ちょっと間違っているかもしれませんが、だいたいそんなお話です。
老人役の観世榮夫氏は80歳近い方なのですが、とにかく謡の声が素晴らしく、聞き惚れてしまいました。途中、謡が一瞬途絶えて後見の方(だと思います)が台詞を囁く場面もあったのですが、そんなものは全く気になりませんでした。鷹姫役の観世銕之丞氏の舞も絶品。
通常の能舞台でなないので目付け柱(能面をつけると視野が非常に狭くなるため、舞台の目印にする柱)などもなく、その中で舞うのはとても難しいのではないかと思うのですが、舞台のかなり端の方まで使っての舞で、迫力もあり、スピードもあり、ものすごく興奮してしまいました。
ただ、幕が下りる際に、まだ囃子の笛が鳴っていたにも関わらず拍手をしていた方が多くて(気持ちは分かるんですが)、それが残念でした。最後の余韻がなー、という感じ。
能を観にいくと、最後に囃し方の方々が全員退場して誰も居ない舞台になるまでしんと全員が観ていることのほうが多かったので、どちらの流儀が正しいのかは私も分からないのですが、とにかくお囃子がなっている間は聞いていたかったなぁと思います。
次に行く能舞台を考えておかなくちゃ、と思います。

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